アジアカップ2011・レビュー

渋谷や六本木でまたハイタッチが発生したようで、
メデタイのですが、
長谷部の優勝コメントが一番しっくりくる気がします。

「アジアレベルなんで」

あの試合内容では今年7月のフフイで闘う”本気の”コロンビアには勝てないな、と思ってしまう。

センターバックはアジリティに優れるコルドバ(インテル)やペレア(アトレチコ・マドリー)、
高さと強さを持つジェペス(ACミラン)。
少なくともDFレベルは豪州よりは上だ。
アタッカーもポルトのファルカオ・ガルシアがいるし、
ウィガンのロダジェガがいる。
豪州よりも強い。
とまあ
歓喜の後にも先のことを考えてしまいます。

というわけで
以下アジアカップのベストイレブン。

GK
マーク・シュウォーツァー(豪州)

文句無し。安定感は抜群。
彼も今回で代表引退なんだろうか。
豪州は世代交代できるんだろうか(笑)

CB
ルーカス・ニール(豪州)

シュウォーツァー同様安定感は抜群。
強さやポジショニングの巧さはアジア最高レベル。

CB
今野泰幸(日本)

アジアでは良いDFは少なく世界的な人材不足を痛感。
ただ読みの良さはアジアではトップレベル。
来期J2というのはレベルダウンに繋がらないか心配。

LSB
長友佑都(日本)

アジアというか世界でも5本の指に入るSBに成長。
一対一での強さやクロスの質は特筆すべきもの。
フィジカルだけでなく、守備技術も既に世界トップクラス。
延長戦でも落ちない運動量も人知を超えている。

RSB
内田篤人(日本)

シャルケでの復調振りがクレバーさとして現れてる。
攻撃の起点となるパスは日本の攻撃の緩急の急の部分になっていた。
彼がいるいないでは攻撃のバリエーションと質が2段階くらい差が出る。
ただもっとやれた気はするが、それはCLのバレンシア戦で出してもらったほうが良い。

DMF
遠藤保仁(日本)

ゲームを読む戦術眼とダイレクトパスの巧さはアジアでは追随を許さないレベル。
難しい試合が多かった中で若干信じられないパスミスを犯すこともあったが、
及第点の出来。

CMF
長谷部誠(日本)

昔の彼は技術とスピードが売りの選手だったが、最近は完全に欧州標準のCMFになった。
メンタルの強さ、クレバーさ、フィジカルの強さ、勇気は日本を牽引した。

OMF
ク・ジャチョル(韓国)

戦術眼、技術、シュート技術、スピードは”ドルトムントの”香川に匹敵する。
アジアカップ2011の最大の発見。
強いし早いしよく走るし、ハイプレッシャーの中でも自分の間合いがあって、ボールを取られない。
末恐ろしい逸材。

SMF
パク・チソン(韓国)

彼がもう代表で見れないのは凄く寂しい。
アジア最高のスターはそれに値する感動的なプレーを連発してくれた。

SMF

本田圭佑(日本)

アジアではやはり一対一で彼からボールを取れる選手はいなかった。
彼の中ではアジアカップ優勝、MVP受賞も終了のホイッスルの瞬間に
通過点にしか過ぎないと思う。
W杯やCLで優勝することを目標にしているのだから。

CF

チ・ドンウォン(韓国)

長身でありながら、足元の技術に長けヘディングでも負けず
韓国の前線でよく時間を作りつつ、
ドリブル突破でチャンスメイクもできる素晴らしいタレント。
得点のバリエーションも豊富でク・ジャチョル同様末恐ろしい逸材。
ASモナコのパク・チュヨンよりも将来性があると観る。
後は大事な試合でどれぐらい点取れるかだが、
その為には欧州に行って経験を積む必要がある。

中東勢の中ではイランのネコーナムも強い良い選手だと思ったけど、
戦術眼という意味では長谷部に劣ると思った。

中東の審判のレベルの低さが非常に気になったが、
それは国内リーグのサッカーのレベルに比例している。
恐らくカタールやサウジやシリア、マレーシア、シンガポールは、
審判に対するプレッシャーがそれほど高くなく、
サッカーのプレースピードも遅いんだろう。
試合の流れを重視したり、審判は目立つ必要がないという意識が根本的に欠落している。

中東勢の中でイランを除いては
相変わらず守備も攻撃も個人技術に頼り過ぎている感があって、
そこを止めてしまうか審判が敵にならなければ、
引き分けはあっても日本は負けないと思った(というか負けたら理不尽過ぎる内容が多かった)。

ところで
中東のリーグもいい加減集団戦術を取り入れないと
当分W杯に出ることは難しいと思うし、
欧州にいい加減選手を送らないと
東アジア勢、豪州には当分勝てないだろう。

正直遅いサッカーが多過ぎて退屈な試合が多かった。
面白いと思ったのは日本戦の一部と
豪州VS韓国、韓国VSイランくらいでレベルの低い試合が多かったと感じた。

今のままでは中東勢はニュージーランドにも勝てないだろう。

これで良いのかアジアのレベル

辛勝すべきでない相手に辛勝しても
感慨もなく安心感しかない
アジアカップ準々決勝日本対カタールは3対2でした。
審判はいつものごとく一貫性がなく
気分屋裁定だし
カタールは旧世代の組織的でないダラダラしたサッカーだし
日本はそれに付き合ってしまい
難しい試合になってしまった

遠藤、長谷部、長友、本田もパスミス多いし
吉田君はレベルの低い守備技術だし
結果のみしか安堵感が得られない。

中東のサッカーは組織で崩したり守ったりすることが少なく
伝統的に個人に頼る。
この伝統を崩す勇気と決断がなければ日本や韓国に彼らが勝つことは不可能だと考えます。

健闘したで終わりにして良いのであれば
中東は当分おそるるに足らずですな。